2018/02/28

【貯蓄と投資】氷河期世代の私でも出来る堅実な資産形成


前置きが少し長くなります。読み飛ばして実践編からでも大丈夫です。投資同様、得られる結果は一緒です。本文も長目です。

【前置き】


時折、貯金の方法や投資についての質問をされます。私の説明力が足りない為、つい結論としての行動を述べ、その後簡単に理由を補足します。大半は日常会話の為、資料を使っての説明が出来ず、結果うまく伝わらない→ほぼ誰も実践しないが質問は繰り返されるというジレンマに陥っていました。

まずは妻、将来的には子供へ分かりやすく伝えたい気持ちがあり、サラリーマンらしくPowerPointで資料を作りました。このブログではPDF等をアップ出来ない為、テキストのみの簡単な説明をしていきます。

実践する人が少ない理由に説明力の不足もありますが、お金の事に興味はあるが身銭を切っていない為、聴き手側のスイッチが入っていない事も要因では?と最近思うようになりました。PDFやPowerPoint資料を使っての有料相談にしたらどうだろう、とか考えていたりもします。ちなみに、この記事を実践すれば同じ結果は得ることが出来ます。PDFは理解を深める為の資料です。

長くなりました。当方、見捨てられた氷河期世代、当時は仕事が少なくスペック低い私は年収300万前後のブラック企業を2社勤め、リーマンショックでリストラされ零細企業へ転職。新天地で結婚をしましたが色々ありすぎて離職。その時、妻は妊娠をしておりました。適度な無職期間を経て再就職。結婚をして専業主婦の妻と小さな子供という三人暮らし。どちらかというと底辺寄りな私でも出来る簡単な貯金&投資をしながら日々生活しております。

文字にすると悲惨な人ですが、セミリタイアは無理でも日々それなりの生活が出来ていて老後貯金も何とかなりそう。贅沢は出来ませんが、あまりお金の不安も無く過ごせています。今回はそんなお金のお話です。


【実践編】


各ステップごとにクリアをしていけば、お金に困りにくい、楽な生活スタイルが構築出来るかと思います。ステップ1~4は補足部分が多いですが、5以降は簡単です。


【ステップ1】


給料日、手取りの20%を強制的に貯金する。可能なら普段使わない口座に定期預金がベターです。あとは残った80%で生活をする。たったこれだけです。「財形貯蓄」や「社内貯金」等、給与天引きが使える方はこっちが確実です。

生活が出来ない? そんな事はありません。もし、あったとしたら突然の倒産やもしもの事故があった場合、即生活が破綻します。大きな支払いがある場合は貯金を崩して、フラットにしてステップ1を実践しましょう。貯金をする上での根幹です。多少の貯金取り崩しより、長い目で見れば結果はお得でしょう。


【ステップ2】


支出は全て毎月の1日から行い、月末で閉じましょう。余ったお金は翌月に散財でも貯金でもお好きに。

明日はやっと給料日だ。給料日だし、ちょっと贅沢を。という言葉がネット上でも見られます。2018年というのに、江戸時代くらいから進歩が無いのかと不安になる時があります。多分、貯蓄が難しかったり、貯蓄本などが販売されるのは、このステップ2をしていない人が多いからでしょう。

ステップ1同様にステップ2も重要です。毎月1日を支出の起点とする事で、給料日を起点にお金を管理するよりも、格段にコントロールがしやすくなります。まず休日等でのズレが無い為、1ヶ月最大31日を管理するだけです。2月はボーナス月のようなものです。多分、出来てない人は非常に多いと思います。これをするだけで、安定した支出と貯金が容易になります。先出し貯蓄は良く見ますが、これを見る事があまり無いので不思議です。


【ステップ3】


80%生活をしている間に月々の支出を書き出して、月々の配分を大雑把で良いので固定する。大体は家賃、光熱費、食費、通信費、雑費、保険、お小遣い等趣味のお金でしょうか。クレジットカードでの支払い金額が分かっていれば翌月の80%生活がやりくりしやすいでしょう。

理想をいえば、ここで支出の見直し&節約をしていきたいところです。この時点で、80%生活は無理といっている人がいればステップ1へ戻りましょう。もしくは、どこにお金を使いすぎていて無理なのかを把握しましょう。その無理な点が、言い方は厳しいですが不相応な部分です。

収入を増やすかアルバイトをして不相応部分を満たすか、諦めるの二択となります。100%の支出なら大丈夫なのに、という人は尚更危険です。冠婚葬祭等で少し上ブレが続いたら借金生活です。貯金取り崩しでやりくり出来るとの反論は、やりくりするなら80%でやりくりして下さい、で終わります。


【ステップ4】


20%貯金生活を5ヵ月続けてみましょう。

5ヵ月をクリアしたなら、支出をコントロールしながら良く頑張ったと自分を誉めましょう。貯まった金額はあなたがもし、事故や大きな病気にかかり無収入でも1ヶ月不安無く生活出来る資金になっています。

これを12ヶ月分用意すれば、一年間の生活防衛費の完成です。さすがにこれだけあれば、多少の事ではビクともしないあなたを守る城壁(生活防衛費)になります。1年間の生活防衛費を貯めるには、約5年の月日がかかります。その間に収入が増えていれば、もう少し早いかも知れません。その時はご自身の有能さを誉めて下さい。

ただし、生活防衛費という名前ですので、使う時は限られます。人生をかけた独立といった勝負や、命にかかわる事等に使いましょう。車の購入費や家の頭金と思った人はステップ1へ戻りましょう。。

この時点であなたは支出のコントロールが出来て、今後も地に足ついた生活が出来るでしょう。


【ステップ5】


生活防衛費が貯まった後は貯金していた20%のうち、貯蓄に半分、老後に向けた投資に半分を振り分けていきましょう。証券口座の準備や、人生のイベントで必要なお金等を考える準備期間です。

生活防衛費をある程度貯めた時点で、このペースで貯金しても家を買ったり、豊かな老後とか無理では?と頭に出た人は偉い!

1年分の生活費を貯めるのに5年。30年貯め続けても6年分です。年金需給開始が70歳とかになると厳しい数字ですね。でも、大丈夫。キチンと貯金出来た実績は、鉄の意志となりあなたが育てた貯金という木は、お金を産む木に成長を始めています。


【ステップ6】


貯蓄と投資の実践です。
ここからの貯蓄はわりと自由です。マイホームの頭金準備や、見識を深める為、資格の勉強も良いでしょう。貯蓄部分は期間と金額の見通しが立ちやすいです。が、時間は有限なので散財は控えましょう。

投資は簡単に誰でも出来るパッシブ運用をしましょう。頑張った投資のプロも、頑張らない一般人も得られるリターンはさして変わりません。


【ステップ7】


投資部分の実践です。購入商品はほぼ一択です。使えるなら、つみたてNISAを使いましょう。少額から質の良い投資信託の積立が出来て、購入後20年間非課税というメリットがあります。ただし積立投資、年間40万円、2037年(2018年から初めて最大800万円)までという条件があります。

オススメの証券口座は楽天証券かSBI証券です。投資金額の半分はiFree S&P500インデックス投信を毎月積立購入します。残り半分は証券口座でキャッシュとして保有しておきます。年度末等に株式投信より現金が多い場合は投資信託と半々になるように買っておきます。株式が高い時は儲かっている事を喜びましょう。

証券口座への入金はネットバンク経由だと無料です。iDeCoという非課税金融商品もあるのですが、特別法人税の問題が解決していないのでオススメはしていません。

S&P500連動投信は、アメリカの日経平均投信みたいなものと思って下さい。ネットでお世話になるAmazon、Google。日常お世話になった事があるであろうP&G、VISA、ディズニー、ボーイング等々。資本主義の頂点かつ莫大な利益を稼ぎまくっている企業約500社に分散投資をします。


【ステップ8】


投資を続けるための技術。

リスク資産であるため、元本割れは簡単におこります。夜、安心して眠れるよう一年間積立をして、年末に保有している投資信託が下がっていれば、貯めたキャッシュで買い増しをして割合を半々にしましょう。儲かっているなら放置で構いません。忘れた頃にリーマンショック級の暴落や世界不況があるかも知れません。その時は貯めたキャッシュを徐々に投信に変換していきましょう。歴史的に見て、株価指数が半額の時は大きな買い場です。


【なぜ株式投資、投資信託なのか?】


一般人が無理なく、手間無く、プロと変わらないリターンを期待出来る数少ないリスク資産だからです。投資信託を使う事で銘柄の分散、積立をする事で時間の分散が出来ます。また好況不況に関わらず長期に渡った投資が出来ます。ちなみに、あなたが支払っている年金の運用もかなりの割合で株式に投資をされています。

参考に年金積立金管理運用独立行政法人の株式運用比率が書いているURLを貼っておきます。
http://www.gpif.go.jp/gpif/portfolio.html

細かく説明をしだすと時間がかかるのでまたの機会に。リアルな繋がりのある方なら直接資料用いて話せると思います。


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今回書いた内容でも、世の中の出ている本の内容とさほど変わりありません。投資部分に関しては、ステップ7以上に長期間で安定して実質利益を超えるのは、その道の専門家が個人で運用をしても半々くらいでしょう。自信満々に超えられるという人がいればマネの出来ない天才か、あなたからお金を奪おうとする詐欺師なのでどちらにしても耳を貸す必要はありません。投資の部分を気にするなら、時の流れに埋もれず今も輝く古典的名著を何度も読むべきでしょう。




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