2018/03/18

平均リターンだけでなく『実質リターン』をちゃんと考えてみよう


人間は信じたいものを信じる生き物です。空想や妄想は気持ち良いものですが、現実はしっかり見ていかないと老後では時間・体力・財力共に取り返しのつかない事になります。


私も面倒臭いのでブログ内で使っていたり、いわゆる投資本や投資ブログでの皮算用に使われる平均リターンという言葉。こいつには少し気をつけよう。今日はそういうお話です。




図が綺麗に見えるかな?



PowerPointだと簡単なんですけど、ブログだと難しいんですよね。私にWeb技術がないだけですが。画像貼り付けくらいちゃんと勉強もしないと。


さて、下の図はインデックス投資の最近の売れ筋商品である8資産均等投資の過去リターン図です。リーマンショック時には全体に下がり、景気回復はしっかり上がっていますね。様々なリスク資産に分散しているのでリーマンショックで株式は軒並み50~60%落ちを披露してますが、日本債券等を組み合わせているので約40%落ちで済んでいます。分散してるのにマイナス40%かよ、という声があるかもしれませんが、まぁ、あの時は日本債券以外全て暴落という100年に一度に相応しいクラッシュでしたから。。


上記のファンドの図が見にくい場合は
https://m.sbisec.co.jp/trisw011
から目論見書をダウンロードして読んで下さい。悪いファンドではありません。むしろ超有能ファンド。


話を戻します。


図の年間収益率というのは各年のリターンですね。これは何ら問題ありません。これの平均リターンを求めてみます。単純に算数をして期間で割ります。電卓と私の手入力が正しければ、年平均5%のリターンをもたらしてくれた、となります。やり方は3.4-39.8+25.3…と打ち込んで11で割りました。


そこで複利計算機で11年後、どれくらいになるかを試算してもらうと下記画像になります。



さすが分散投資!俺達の8資産!というところですね。複利計算でいけば虎の子の100,000円は11年で171,034円になります。アインシュタインが複利は人類最高の発明というのも頷けます。


複利は正義!171,034円!!

ところで。ですね。。これ、平均リターンで計算でなく、実質リターンで計算しているところってあまり無いんです。これが今回のお題です。実質リターンを電卓で調べてみます。100,000円の3.4%、次は…と黙々と打ち込みます。電卓と私の計算が正しければ、当初突っ込んだ100,000円は144,736円になっています。


144,736円。。あれ?少なくない?


とりあえず複利計算機に登場して貰い、複利回りを出して貰いました。確かに3.4%と出ています。多分、読んでる人の電卓で計算しても同じだと思います。間違ってたら修正するので教えて下さい。


何で利回りが減ってるの?お金返して!となりますが、3.4%が現実で、複利回り5%とはあなたの思い描いた夢というお話です。もし平均リターン5%で盛り上がってた人は少し落ち着きましょう。証券会社が自社商品売る為に都合の良い設定を使うのは勿論ですが、意外に多くのサイトでも平均リターンを使っていますので気をつけましょう。


たまに良心的なブロガーさんが円建て実質リターンを出しているので、そういうのを見つけたら是非応援をすると共にPCかスマホに保存しておきましょう。


さて、困るのは株式で将来を複利7%とかで将来を見積もっていた人ですね。一応S&P500の1940年から2017年までの各年の収益率を手打ちして、各年に投資した100ドル(ざっくり10,000円みたいな感じ)がどうなってるかのExcelで作ったのですが、このブログは残念ながらExcelはアップ出来ません。ただドル建ての20年保有の場合、どの年代で区切っても元本割れはありません。望み過ぎはいけませんが、悲観し過ぎも良くない、と覚えておきましょう。


勝手なまとめ


敗者のゲームの通り、エリス先生は正しかった。
・Excelの手打ちはとても手間がかかる。
・自分で色々調べて勉強する機会になるかも知れません。

ExcelをPDFにしてアップ出来るか、またチャレンジしてみます。



超絶関係ない日記


10年日記の3月17日を見ていたら2008年にドル円89円、2011年に79円という状態だったようです。喉元を過ぎたので記憶からなくなっていました。





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