2018/04/05

フリーターでセミリタイアが出来るか考察してみました(前篇)



ふとフリーターでもセミリタイア出来るんじゃなかろうかと思ったので書いてみます。今日はセミリタイア考察のお話しです。(長文ですので飽きたら適当に戻るキーを押したり、参考記事へ移って下さいませ。)



本記事では、安易にセミリタイアを進めたりするわけではありませんが、実生活のなかで節約や貯蓄の部分で使えるものがあるかと思います。



長いので結論を先に書いておきます


フリーターでは不可能ではないものの現実的にはほぼ無理です。契約社員か派遣社員なら、20年頑張ればセミリタイアが可能です。ただし、生活はかなり切り詰めたものとなります。




大前提として働いて資金を貯める必要があります


ニートになりたいわけでは無いけど、質素な生活で良いので働きたくはない人って一定数はいると思います。私もそうです。


思い至ったのは、最近の人手不足と時給高騰です。都市部である程、顕著なようです。東京都、神奈川県、埼玉県の最低時給と、求人検索で調べた時給です。


最低賃金(時給)
東京都958円
神奈川県956円
埼玉県871円

求人状況
平均時給1,220円
https://www.baitoru.com/kanto/jlist/tokyo-kanagawa-saitama/
バイトルで東京都、神奈川県、埼玉県の検索結果78,440件の平均時給です。


思ったより高いですね。私が大学の頃していた家具屋のバイトは時給750円でした。ここでも氷河期世代の辛さを感じます。


8時間働けて、月20日が条件くらいとなりますが、年間1,920時間の労働で2,150,400円となりますね。中々の金額に思えますが、ここから税金が飛んでいきます。


税金関係については、所得税・住民税簡易計算機を利用しました。
http://www.zeikin5.com/calc/

健康保険料は国民健康保険料計算機で東京都千代田区で算出しました。
http://www.kokuho-keisan.com/calc/calc.php?area=131016


所得税、復興特別税48,100円
住民税101,700円
国民年金196,080円
健康保険料124,605円
合計267,085円


手取り額は年間1,883,315円。月額156,942円になります。東京で一人暮らしの場合は厳しい生活かも知れません。


とはいえサラリーマンの場合、社畜と言われたり、長時間拘束されたり、残業代が当然出ないわりには経営者目線で働けとか、数字のプレッシャー、人間関係等々を考えると経済的なバランスは取れているように思えます。


新卒カードがある人はホワイトな職場を引く事に全エネルギーをかけるのが最善と思います。



最低限クリアすべき項目


以下の4項目は必須です。


  1. 強い意志
  2. 節約
  3. 貯蓄
  4. 投資

優先順位もこの並びになります。


いつまで稼げるか分からないので、短期決戦になります。とは言うものの20年くらいは戦う覚悟と強い意志が必要です。



強い意志


働きはじめた時から、目的はセミリタイアに持っていく強い意志が必要です。これが無ければ達成は厳しくなります。


セミリタイアブログを見ていると、若いながら上記を実践している強者も見かけます。若い頃の私に教えてやりたいくらいです。



節約


月額156,942円で生活をしていくので、節約は必須となります。ただ切り詰め過ぎても精神がやられるので、ある程度は割り切りが必要です。諦める部分は必要です。その上で生活の試算をします。


家賃40,000円
光熱費10,000円
食費20,000円
雑費4,000円
通信費6,000円
お小遣い20,000円
予備費10,000円
合計100,000円


家賃は出せてこれくらいです。環境については諦めましょう。収入の3割が一般的と言いますが、個人的には2.5割までと思っています。郊外のシェアハウスも念頭に置いた方が良いかも知れません。実家を頼れる人はお金を払って実家にいる方が良いでしょう。食費と家賃を払っても、光熱費が残ります。(ただし、出ていく時に物件契約費用と引っ越し代金が必要ですので出ていく必要があるなら別枠で貯金が必要です。)


光熱費は余裕を持たせています。食費は自炊必須です。とは言っても、私が一人暮らしの時の予算が20,000円でしたので普通に何とかなる範囲です。雑費は女性の場合は厳しいかも知れません。化粧品とかスキンケア関係はお小遣いから捻出となるかな。化粧品代とかは分からずスミマセン。


通信費はWiMAXとMVNOを使えば、通話を少ししても余裕があります。キャリアでのスマホは諦めが必要です。ガラケーとWiMAX持ち歩きでスマホかタブレットも良いです。


予備費は病院や不幸事の対応費です。余った場合は貯めておき、家電買い替え等に備えます。家電の買い替え予算は貯めておく事は特にオススメします。


通信費についての参考記事です




貯蓄


10万円生活を出来れば、56,942円が貯金と投資に回せます。若いうちは生活防衛費も少ない為、貯蓄に重きをおくべきです。そのままセミリタイアへの資金へも繋がります。


目安としては30,000円は専用にネット銀行等の口座を持って毎月定期預金が良いと思います。利回りは期待しても大したことがないので定期であれば何でもOKです。


3ヶ月あればお小遣い半分にした1ヶ月の生活費が作れます。1年貯めれば4ヶ月、3年貯めれば1年は何かあっても何とかなります。


究極的に考えると月10万円生活に慣れてきて、ある程度の貯金があればいつでも仕事量を減らしたり、嫌な仕事は辞めて違う仕事をしても良いのです。今後、人口減に伴い仕事を選ばなければ若い人は月10万円の仕事は難しくないと思います。ただし年金や健康保険を考えると、そこそこ稼がないといけません。月13万円くらいでしょうか。



長くなりましたので、投資からの部分については、フリーターでセミリタイアが出来るか考察してみました(後編)にて。



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